制作現場の隅っこから 02
2022年8月31日
暑い日が続き、夏真っ盛り。3人の子育て中の私は、夏休み中とあってなかなか稽古場に通えません。その代わり、実家がある田舎に行くことが多く、その度ついつい田んぼに目がいってしまいます。
それはなぜかと言うと、新作のリサーチのため6月に月灯りメンバーで友人の田植えをお手伝いさせていただいたから。
「ダンサーの身体は美しい。」
稽古場ではダンサーの身体をいつも憧れの目で見ている私。
でも田んぼの中のダンサーたちは、とってもヘンテコでした。
田んぼの中では田んぼの中の身体の在り方があります。
家に帰ったら左肩だけ異常に日焼けしていました。
田舎で育った私は、田んぼや畑仕事をしている、背中が丸まって真っ黒に日焼けした皺々のお年寄りが身近にいました。曲がったり歪んだりした身体。長年土と向き合ったその身体もまた美しいと、幼い記憶の中にある身体を懐かしく思いました。